盛岡市動物公園の近況 です。 国内最高齢のシロサイ「サイカ」の治療をしています

最終更新: 1月28日

いつもご支援・応援をくださり誠にありがとうございます。

未来を創るどうぶつ医師団・事務局です。


今日は、盛岡市動物公園(以下ZOOMO)から、

シロサイの「サイカ」の近況をお伝えします。






なんと盛岡のZOOMOには

国内最高齢のサイが居ます。御年、45歳です!


園内でも最も長生きのサイカ。これまで多くのお客さんに見守られながら

飼育員が大切に育ててきました。



しかし、高齢なだけに

近頃、サイカの体調が思わしくなく…

様々なケアが必要な状態となっております。


今年の夏には、左脚にすり傷があるのが見つかり(原因は不明です)

どうぶつ医師団の獣医師が総出で、処置を行いました。





ZOOMOでも、あまり無いくらい大掛かりな処置だったそうです。


局所麻酔をして、良くない皮膚を取り除き

洗浄・消毒を毎日行い、新しい皮膚ができるのを待ち…


サイカはとても弱りやすい状態のため

獣医師たちはとても慎重に、処置を行いました。




左脚の傷はほぼ治り、ひと安心…したのも束の間でした。


今度は、右脚に2か所

同じような傷が見つかり、どんどん悪化していったのです。


松原獣医師(ZOOMO)の見解では

「横たわって眠る時に、血行が悪くなって

悪化してしまったのではないか…」

とのこと。


回復力をあげるため、ビタミンEを注射したり

抗生剤を飲ませたり

傷の治療は、現在も続いています。




一方では、このような処置そのものが

高齢なサイカには負担となってしまいます。


11月末には胃腸の調子を崩し、お腹を下し始めた後

胃の中のものが逆流し、次第に食欲がなくなり…

今度はお腹にガスや便がたまり…

と、すごく苦しそうな日々が続きました。


薬や栄養などが入った点滴をすることになりましたが

1・5トンもあるサイカ。

必要な点滴の量は、なんと1日20リットル(!)になります。





耳の静脈に針を刺して点滴をしています


さらに

機械のポンプでは押し出す力が足りません。


「人の手で(点滴の水)を送るしかない」と

ZOOMOの獣医師や飼育員は

約一週間、一日中、交代で手動の点滴を行うことを決めました。




懸命な治療の結果、サイカの体調も徐々に回復し

2020年12月現在では、食事もいつも通りとることができています。



一時期は、最悪のことも想像した…と話す松原獣医師(ZOOMO)は

「傷の治療を第一に、サイカにはこれからも幸せな動物園生活を

一日でも長く送ってもらえるようにケアをしていきます」と

さらなるアニマルウェルフェアを目指しています。






以下の治療には、どうぶつ医師団にいただいたご寄付を活用し

ZOOMOの獣医師とどうぶつ医師団の獣医師が協働で行いました。

応援・ご支援くださった皆さまには、改めてお礼申し上げます。


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